どんな症状?
胃炎は以前、その定義があいまいでしたが、内視鏡検査の進歩によって他の病気と区別することや、どの型の胃炎であるかが正確に診断されるようになりました。
胃炎は、胃の内壁をおおっている粘膜に炎症のおこる病気ですが、原因や経過、炎症の状態などから、急性胃炎と慢性胃炎に分けられます。
急性胃炎
急性胃炎は、はっきりした原因があっておこるものです。
その原因により急性外因性胃炎と、急性内因性胃炎に分けられます。
急性外因性胃炎
①急性単純性胃炎=暴飲暴食や酒の飲みすぎが原因となって
おこり、軽い吐き気、腹部圧迫感、ときに嘔吐があります。
②急性腐食性胃炎=腐食剤や農薬などを飲んだことが原因で、
のどや胸の痛み、胃が焼けるようなけいれん性の痛みがあり
激しい吐き気、嘔吐があります。
急性内因性胃炎
①急性化膿性胃炎=ピロリ菌などの感染によって、粘膜下層に
化膿性の炎症が起こるため、高熱を発し、腹痛も激しいもの
になります。
②急性感染性胃炎=ジフテリア、インフルエンザなどの感染症
に合併して発病し、強いけいれん性の痛みがあります。
③アレルギー性胃炎=魚介類、薬剤などに対する過敏反応な
どでおこることがあります。頻度はまれな病気です。
慢性胃炎
長い間に繰り返された胃粘膜のびらんとその修復の結果として、胃粘膜や胃腺に萎縮が生じた状態です。正しくは慢性萎縮性胃炎と呼ばれます。
慢性胃炎患者の胃粘膜からピロリ菌が高率に検出されることから、主要な病因因子の1つと考えられています。また、食事、薬剤、加齢、自己免疫などの要因が重なっておこるとも考えられていますが、はっきりわかっていません。
胃粘膜や胃腺の萎縮の結果、長期にわたる食欲不振、吐き気、嘔吐上腹部不快感などの症状が続きます。
鍼と超音波の併用療法
-胃腸疾患に対する効果-
昭和44年4月1日より昭和47年3月1日までの3年間に東洋医学研究所®に来院された患者の中の1336例について、黒野所長が鍼と超音波の併用療法による各種疼痛性疾患に対する効果などを詳細に研究し、これを症病別に集計しました。その中で胃腸疾患に対しての結果は、患者188名のうち124名が著効、18名が有効、13名が比較的有効、15名がやや有効、18名が無効となり170名の方に効果がみとめられたため、有効率は90.4%でした。
以上のことから、上記のような胃腸疾患に対する鍼治療の効果が実証されています。
さらに、東洋医学研究所®グループの井島鍼灸院(岐阜市)では上記を参考に30年間に亘り胃腸疾患に対する鍼治療を行い好成績をあげています。
是非、副作用のない鍼治療を試してみて下さい。
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